アリアンスペース、「Vega C」ロケットでESAの地球観測衛星「Biomass」を打ち上げ

ヨーロッパ企業Arianespace(アリアンスペース)は日本時間2025年4月29日に「Vega C(ベガC、ヴェガC)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたESA=ヨーロッパ宇宙機関(欧州宇宙機関)の地球観測衛星は無事に分離されたことを、ArianespaceとESAが報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:Vega C (Biomass)

  • ロケット:Vega C
  • 打ち上げ日時:日本時間 2025年4月29日18時15分
  • 発射場:ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)
  • ペイロード:Biomass(バイオマス)

Biomassについて

BiomassはPバンド合成開口レーダー(SAR)を搭載した地球観測衛星で、展開後の直径が12mになるメッシュ反射鏡を搭載しています。樹木の幹・枝・茎といった木質バイオマスを測定することで、森林の炭素貯蔵量とその変化を把握し、炭素循環や気候に果たす森林の役割を理解する助けになることを目的としています。

関連画像・映像

ESAの地球観測衛星「Biomass」を搭載して打ち上げられたArianespaceの「Vega C」ロケット
【▲ ESAの地球観測衛星「Biomass」を搭載して打ち上げられたArianespaceの「Vega C」ロケット(Credit: ESA-CNES-ARIANESPACE/Optique vidéo du CSG–S. Martin)】
合成開口レーダー(SAR)で森林を観測するESAの地球観測衛星「Biomass」のイメージイラスト
【▲ 合成開口レーダー(SAR)で森林を観測するESAの地球観測衛星「Biomass」のイメージイラスト(Credit: ESA/ATG medialab CC-BY-SA 3.0 IGO)】

 

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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参考文献・出典