インターナショナル・ローンチ・サーヴィシズ社は14日、通信衛星ユーテルサット3Dを搭載した、プロトンM/ブリーズMロケットの打ち上げに成功した。

ユーテルサット3Dを搭載したプロトンM/ブリーズMは、バイコヌール現地時間14日22時2分(日本時間15日1時2分)、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地200/39発射台から離昇した。その9分42秒後にプロトンMから上段のブリーズMが分離、合計5回に分けた燃焼をこなし、離昇から9時間13分後に衛星を所定の静止トランスファー軌道に投入した。今後ユーテルサット3D側のスラスターを使い、静止軌道へ移動する予定だ。

ユーテルサット3Dはフランスの衛星通信企業ユーテルサット社が運用する通信衛星で、最初は東経3度の静止軌道で運用されるが、2014年のユーテルサット3Bが打ち上げられた後は東経7度の静止軌道に移動し、欧州やアフリカ、アジア地域に通信サービスを提供する。製造はタレス・アレニア・スペース社が担当、打ち上げ時の質量は5470kgで、設計寿命は15年を予定している。

2013年のプロトンM/ブリーズMの打ち上げはこれで3回目となり、また昨年末の打ち上げ失敗以来3回連続での成功となり、信頼性が回復しつつあることを示している。

 

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