米下院で26日、アメリカ航空宇宙局(NASA)のドライデン飛行研究センター(Dryden Flight Research Center)を、昨年亡くなったニール・アームストロング元宇宙飛行士にちなみ、「ニール・A・アームストロング飛行研究センター」(Neil A. Armstrong Flight Research Center)に改称する法案が可決された。
ドライデン飛行研究センターはカリフォルニア州に位置するエドワーズ空軍基地内に設けられたNASAの研究施設で、超音速機SR-71を用いたエアロスパイクエンジンの実験や、アームストロング氏も搭乗した、アポロ月着陸船の原型となった月着陸研究機(LLRV)の試験などをはじめ、航空機にまつわる数多くの実験・試験が行われ続けている。
もともとはアメリカ航空諮問委員会(NACA)の研究施設であったが、NASAの初代副長官であったヒュー・ラティマー・ドライデンにちなみ、1976年にドライデン飛行研究センターに改称されたという経緯がある。法案では、これを人類で最初に月を歩いた人物であるニール・オールデン・アームストロング元宇宙飛行士にちなんで改称、またそれに伴い、現在ドライデン飛行研究センターにある西部航空学試験場(Western Aeronautical Test Range)を「ヒュー・L・ドライデン航空学試験場」(Hugh L. Dryden Aeronautical Test Range)と改称するとされている。
実際に改称されるには、この後上院を通過しなければならないが、実は一度昨年末にも同様の法案が出され、やはり下院で可決されるも、しかし上院で否決されてしまっている。
■McCarthy Applauds Passage of Legislation Honoring Neil A. Armstrong and Hugh L. Dryden