
NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年2月25日付で、アメリカ企業SpaceX(スペースX)のCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船による有人宇宙飛行ミッション「Crew-11(クルー11)」の一員としてISS(国際宇宙ステーション)で長期滞在を行った、NASAのEdward Michael “Mike” Fincke宇宙飛行士のコメントを公表しました。
医療上の事案発生を受け予定を繰り上げて早期帰還
Crew-11ではパイロットを務めたFincke宇宙飛行士をはじめ、コマンダーを務めたNASAのZena Cardman宇宙飛行士、ミッションスペシャリストを務めたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の油井亀美也宇宙飛行士およびRoscosmos(ロスコスモス)のOleg Platonov宇宙飛行士が、2025年8月2日からISSで長期滞在を行いました。
既報の通り、ISSでは2026年1月7日、Crew-11のクルーの1名に医療上の事案が発生。翌8日に予定されていたFincke宇宙飛行士とCardman宇宙飛行士による船外活動は中止されました。
クルーの容態は安定していたものの、ISSの医療機器では地上と同じレベルの検査を行うことまではできないため、安全を期するために、2026年2月までの滞在予定を繰り上げて2026年1月15日に早期帰還が実施されていました。
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Fincke宇宙飛行士自身が当時の状況に言及
事案の発生以降、NASAはプライバシーに配慮して、宇宙飛行士の名前や詳細な状況を明らかにしていませんでした。今回のFincke宇宙飛行士のコメント公表は、本人のリクエストにもとづいて行われています。

公表されたコメントによると、1月7日に他のクルーの対応を必要とする医療上の事案が発生したものの、クルーの迅速な対応とNASAのフライトサージャン(航空宇宙医学の専門医)の指示のおかげで、Fincke宇宙飛行士の容態はすぐに安定したといいます。
また、Fincke宇宙飛行士は、Crew-11の早期帰還はさらなる評価を行ったNASAが最も安全な方法だと判断した選択肢であり、緊急事態ではなく、高度な画像診断装置を利用するために綿密に調整された計画だったことに言及。
その上で、ISSで長期滞在をともにした6名の宇宙飛行士たち、NASAのすべてのチーム、SpaceX、そして帰還したCrew-11のクルー4名が搬送されたスクリップス記念病院ラホヤの医療従事者に対して、プロ意識と献身的な対応が良い結果につながったとして、深い感謝の言葉が述べられています。
なお、現在のFincke宇宙飛行士はテキサス州ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターで標準的な帰還後のリハビリテーションを受けており、順調に過ごしているということです。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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