スペースプレーン「スカイロン」の開発を進めている英国のリアクション・エンジンズ社は2015年11月2日、英国の防衛・航空宇宙機器大手BAEシステムズ社との間で、スカイロンのエンジン開発で協力することを発表した。
BAEシステムズ社はリアクション・エンジンズ社の株の20%を取得、また同社に対して2060万ポンドを投資するという。
スカイロンは、飛行機のように離陸し、宇宙空間で活動した後、飛行機のように着陸。再整備の後、ふたたび飛び立つことができる、単段式の宇宙往還機(スペースプレーン)を目指して開発が進められている。その要となるのが、「セイバー」と呼ばれる複合サイクルのエンジンである。セイバーは、単一のエンジンながら、マッハ5まではジェット・エンジン・モードで、その後はロケット・エンジン・モードに切り替えて動かすことができる。
初飛行は2020年代ごろを目指しており、人工衛星の打ち上げや、宇宙ステーションの建設や物資補給、宇宙旅行などへの利用が見込まれている。
Image Credit: Reaction Engines Ltd
■Reaction Engines Ltd - News: 02 November 2015
http://www.reactionengines.co.uk/news_02nov2015_rel_bae_3141.html