
(引用元:ESA/Hubble)
今回紹介するのは、ハッブル宇宙望遠鏡が2018年6月6日に撮影した土星と6個の衛星です。撮影中に衛星が移動したため、複数回の露光で得られた画像を位置合わせして仕上げられています。ESA/Hubbleが同年7月26日に公開しました。

この画像には土星の衛星が何個写っているでしょうか
まず土星本体に目を向けてみましょう。北極を囲む薄い六角形の模様が見えます。これは、1980年から1981年にかけて土星へ接近した探査機「ボイジャー1号」と「ボイジャー2号」によって初めて観測された、六角形のジェット気流です。
そのすぐ南側に連なる明るい雲は、崩壊しつつある嵐の名残とみられています。環は地球に向かって最大に近い角度で傾いており、環のすき間もはっきりと見て取れます。衝に近い時期で地球との距離が縮まり、環も大きく傾いていたことから、土星の特徴を詳しく観察するのに適した条件がそろっていました。
そして、その周囲に目を凝らすと、ぽつりぽつりと小さな光の点が散らばっているのが分かります。これらはすべて土星の衛星です。さて、いくつ写っているでしょうか?環の近くにも紛れているので、注意深く探してみてください。
答え合わせ
正解は6個です。左から順に、ディオネ、エンケラドゥス、テティス、ヤヌス、エピメテウス、ミマスが並んでいます。いずれも氷を主成分とする衛星で、表面にはクレーターが見られます。
この画像では、土星から離れた位置にあるディオネ、エンケラドゥス、テティス、ミマスの4個は比較的見つけやすかったのではないでしょうか。一方、ヤヌスとエピメテウスは環の近くに淡い点のように写っているため、見落としやすくなっています。

土星の衛星のなかでも、特に注目されているのがエンケラドゥスです。直径約500kmの小さな天体ですが、氷の地殻の下には全球規模の塩水の海が存在すると考えられています。南極付近の亀裂からは、地下海に由来する水蒸気や氷の粒子が宇宙空間へ噴出しており、生命が存在できる環境を備えた天体として研究者の関心を集めています。
地下海やプルームなど、エンケラドゥスの謎に迫る研究成果を関連記事でも紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- ESA/Hubble - New family photos of Mars and Saturn from Hubble
- ESA/Hubble - The moons of Saturn (annotated)
- NASA Science - Saturn Opposition 2018
- NASA Science - Enceladus
- NASA Science - Cassini at Enceladus










