
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
【▲ ハッブルが捉えた星形成領域S106。若い大質量星が放つ熱と光でガスが押し広げられ、“雪の天使”のような翼が浮かび上がっている(Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA))】
(引用元:NASA)
今回紹介するのは、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「シャープレス2-106(Sharpless 2-106:S106)」です。画像を公開したNASAは、左右に広がる青いガスの“翼”が、雪の上に寝転んで作る「雪の天使(スノーエンジェル)」のようだと表現しています。
Source
- Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
- NASA - Star-Forming Region S106

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3(WFC3)で2011年2月12日に取得した観測データをもとに作成された合成(疑似カラー)画像です。
S106ははくちょう座の方向、約2000光年先に位置する星形成領域です。中心で激しい活動を起こしているのが、若い大質量星「IRS 4(Infrared Source 4、S106 IRとも)」です。画像で青く光っているのは超高温のガスで、中心星から伸びる2つのローブが翼の形を作っています。
いっぽうで、中心星の周囲には塵とガスのリングがあり、膨張する星雲を“ベルト”のように締め付けて、全体を砂時計型(双極型)に整えているとNASAは説明しています。また、ガスが周囲のより冷たい星間物質と相互作用してできた波紋や筋状の構造も見て取れます。
雪の天使と表現されたS106ですが、その姿は雪からイメージする冷たい環境で生まれたものではありません。中心の若い大質量星が放つ力強い“熱”と光が周囲のガスを押し広げて形づくった、星の誕生の勢いそのものなのです。
編集/sorae編集部
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