【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、soraeが2023年3月7日の記事内で紹介した「超新星残骸『RCW 86』」です。

超新星残骸とは、大質量星が超新星爆発を起こしたり、白色矮星が超新星爆発(Ia型超新星)を起こしたりした際に形成される天体のことです。このRCW 86をもたらした超新星は、今から1800年以上前に人類に目撃されていた可能性があります。

Source
  • Image Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA, T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)
  • sorae - 記録に残る最古の超新星が残した残骸「RCW 86」 ダークエネルギーカメラで撮影
  • NOIRLab - Supernova From the Year 185: A Rare View of the Entirety of This Supernova Remnant

 

画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、RCW 86が位置している領域では、西暦185年に「客星」が出現し、およそ8か月間にわたって観測され続けたという記録が、中国の歴史書『後漢書』に残されているそうです。

客星とは、彗星や超新星など、突然出現したように見える天体のことで、後漢書に記されている西暦185年の客星は超新星だったとみられています。そのため現在では「SN 185」(SNはSupernova=超新星の略)と呼ばれており、記録が残っている中では最古の超新星だとされています。

関連記事

 

編集/sorae編集部

元記事を読む