
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
【▲ 南天の「かじき座」の方向にある赤色巨星「かじき座R星(R Doradus)」周辺の広視野画像。中央でオレンジ色に明るく輝いているのがかじき座R星(Credit: ESO/Digitized Sky Survey 2. Acknowledgement: Davide De Martin)】
(引用元:ESO)
こちらは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が2024年9月11日に公開した、南天の「かじき座」の方向にある赤色巨星「かじき座R星(R Doradus)」周辺の広視野画像です。DSS2(Digitized Sky Survey 2)のデータをもとに作成されました。

かじき座R星は、地球から約178光年先に位置する恒星です。質量は太陽に近い(約0.7~1.0倍)ものの、すでに星の進化の晩期に差しかかっており、大きく膨れ上がった赤色巨星となっています。半径は太陽の約298倍、直径に換算すると約4億1500万kmにも達します。仮に太陽系の中心に置いた場合、その表面は火星の公転軌道付近にまで達するほどの大きさです。
また、質量が太陽に近いことから、かじき座R星は数十億年後の「太陽が赤色巨星へと進化した姿」に似ていると考えられています。遠い未来の太陽の姿を、ひと足先に垣間見せてくれている星と言えるかもしれません。
なお、かじき座R星は、太陽を除く恒星の中でも、地球から見た「見かけの大きさ(視直径)」が最大級であることで知られています。ただし、南天に位置しているため、日本の大部分では地平線の下に隠れてしまい実際に観測するのは難しい星です。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- ESO - Wide-field view of the region of the sky around the R Doradus star (eso2412d)
- ESO - Astronomers track bubbles on star's surface in most detailed video yet (eso2412)
- Vlemmings, W. H. T. et al. 2024, "One month convection timescale on the surface of a giant evolved star", Nature
- Bedding, T. R. et al. 1997, "The angular diameter of R Doradus: a nearby Mira-like star", MNRAS 286, 957










