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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA/Hubble)

こちらはESA/Hubbleが2009年3月に公開した、土星の手前を4つの衛星が同時に横切る瞬間を捉えた画像です。ハッブル宇宙望遠鏡の「広視野惑星カメラ2(WFPC2)」が2009年2月24日、地球から約12億5000万km離れた土星の姿を鮮明に記録しました。

2009年2月24日にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した土星。4つの衛星が土星の手前を横切っている(Credit: NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA))
【▲ 2009年2月24日にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した土星。4つの衛星が土星の手前を横切っている(Credit: NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA))】

土星本体の北極側に位置する、ひときわ目立つオレンジ色の天体が、土星最大の衛星タイタンです。タイタンは水星よりも大きな衛星で、厚い窒素の大気を持っています。大気中ではメタンや窒素が太陽光の影響を受けて複雑な化学反応を起こしており、その結果としてオレンジ色を帯びて見えます。

画像をよく見ると、土星の左側には小さな明るい点が2つ並んでいます。ESA/Hubbleによると、これらは衛星エンケラドゥスとディオネです。また、タイタンの右側、環の近くに見える小さな明るい点は衛星ミマスです。ESA/Hubbleは、この画像に写っている衛星を左から順にエンケラドゥス、ディオネ、タイタン、ミマスと説明しています。

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約15年ごとに訪れる「リングプレーンクロッシング」

このような光景が見られるのは、地球から見て土星の環がほぼ真横を向く「リングプレーンクロッシング」と呼ばれる約15年に一度の時期です。土星の公転周期は約29.5年で、その途中で地球から見た環の傾きが変化します。環が紙のように薄い線に見える一方で、環の面とほぼ同じ平面上を公転している主要な衛星たちが、土星の前を次々と横切る様子を観測しやすくなります。

2009年は8月10日に太陽に対して、9月4日に地球に対して環が完全に真横を向く珍しい年でした。ハッブルの高い解像度により、土星本体の帯状の雲や、衛星と環が本体に落とした影まで詳細に捉えられており、約15年に一度の衛星パレードを記録した歴史的な一枚です。近年では2025年にも、土星の環が地球から見てほぼ真横を向く時期を迎えました。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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