
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:ESA/Hubble)
今回は、渦巻銀河「NGC 3596」をご紹介します。
NGC 3596は「しし座(獅子座)」の方向、約9000万光年先にあります。
渦巻腕(渦状腕)のあちこちが、星形成領域を示すピンク色の斑点で彩られている様子が印象的です。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker
- ESA/Hubble - Face to face with a spiral’s arms
かつて、銀河の渦巻腕は物理的な構造だと考えられていました。
しかしその場合、渦巻腕は銀河の回転にあわせてきつく巻かれていき、やがて腕としての構造が見えなくなるはずです。
現在では、渦巻腕はむしろ、星々などの密度が高い部分と低い部分が描くパターンだと考えられています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータを使って作成されました。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部