
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、南天の「ほ座」方向にあり、地球から約3000〜6500光年先に位置する惑星状星雲「NGC 2899」です。ガスの広がりは、中心から最大で2光年に達するとみられています。
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まるで紫色の蝶が羽を広げたような姿をしていますが、惑星状星雲のなかには砂時計や鳥の翼のような形をしたものも存在しています。
惑星状星雲は、太陽のように超新星爆発を起こさない比較的軽い星が晩年に放出したガスでできています。このように双方向に広がった形をした惑星状星雲は全体の1~2割ほどとされ、連星系の相互作用がガスの流れに影響して形成されたと考えられています。
そしてNGC 2899の魅力は、なんと言ってもその繊細な色合いや優雅な形状の背後に、様々な星が美しく散りばめられていることではないでしょうか。
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編集/sorae編集部