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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

火星の夜、地表の一角がLEDの光に照らし出されています。この幻想的な光景は、NASAの火星探査車「キュリオシティ(Curiosity)」が2025年12月6日(※)に撮影したものです。

キュリオシティが夜間に地表を撮影すること自体が珍しいのですが、それには特別な目的がありました。今回はその理由を解説していきます。

※キュリオシティのミッション4740ソル目。1ソル(Sol)は火星の1太陽日を指し、地球時間で約24時間40分に相当します。

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火星探査車キュリオシティが2025年12月6日に撮影したネバド・サハマの採掘地点の様子(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)
【▲ 火星探査車キュリオシティが撮影したネバド・サハマの掘削地点の様子(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)】

撮影場所は「ネバド・サハマ(Nevado Sajama)」と名付けられた掘削地点。キュリオシティはここで詳細なパノラマ画像の撮影や、採取した試料を「SAM(Sample Analysis at Mars)」装置で分析する作業を進めてきました。

しかし、昼間の太陽光では掘削穴の内部に強い影ができやすく、壁面の細かい構造が見えにくくなります。一方、LEDを使った夜間撮影では照明とカメラの位置関係を調整しやすく、岩石の層構造(レイヤリング)や鉱物分布をよりはっきり捉えられます。さらに紫外線LEDを使えば、蛍光を示す鉱物の手がかりを得られることもあります。

そして今回、掘削穴の内部をLEDで照らして撮影するという、久しぶりの夜間撮影作業に挑みました。NASAによると、これまでのドリル孔は壁面が崩れたり荒れたりして、夜間撮影から得られる情報が限られる場合があるといいます。しかしネバド・サハマの穴は状態が良く安定しており、内部表面の詳細な観察に適していると判断されたとのことです。

2012年8月に火星に降り立ってから13年以上。キュリオシティは今も「火星にかつて生命が存在し得たか?」という問いに答えるため、昼も夜も探査を続けています。

火星の夜の地表を照らす今回の1枚は、赤い惑星の“まだ見ぬ細部”へと好奇心を掻き立てます。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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