【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


海王星は、太陽系の中でも特に強い風が吹いていることで知られています。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、高高度では最大時速約1770kmに達し、音速を超える風が吹いていると考えられています。

Source
  • Image Credit: NASA's Goddard Space Flight Center, Video and images courtesy of NASA/JPL
  • NASA - Supersonic Wind

 

こちらの動画は、NASAのゴダード宇宙飛行センターの「Scientific Visualization Studio(SVS)」が公開しているデータをもとに、soraeが編集を加えたものです。左右に配置されている海王星はいずれも、惑星探査機ボイジャー2号が撮影したものです。右側には「大暗斑(グレート・ダーク・スポット)」がはっきり見える静止画を配置し、左側には複数の観測データを組み合わせた海王星の大気現象を可視化した映像を合成しました。

回転する海王星をよく見ると、緯度によって異なる方向に風が吹いている様子がうかがえます。これは、海王星の速い自転やコリオリ効果、さらに内部からの熱が組み合わさって大気を動かしているためです。海王星では、緯度帯ごとに風の向きが異なる複雑な大気循環が起こっており、これが音速を超える強風や「大暗斑」のような巨大な嵐を引き起こす要因の一つと考えられています。

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編集/sorae編集部

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