
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、くじら座の方向約4700万光年先に位置している渦巻銀河「M77(NGC 1068)」です。
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M77は、大型の渦巻銀河で活動銀河の一種であるセイファート2型に分類されています。最大の特徴は、銀河の中心にある「活動銀河核(AGN:Active Galactic Nucle)」と呼ばれる非常に明るい領域で、これは超大質量ブラックホールが大量の物質を取り込む際に放出するエネルギーによって輝いています。画像の中に散らばるピンク色は、新たに形成された大質量星が集まっている「星形成領域」を示しており、赤色は銀河を取り巻くガスに見られる細いフィラメント構造を表しています。
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編集/sorae編集部