
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:NASA - Mission Juno)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機ジュノー(Juno)が撮影した『木星の黒い渦とその周辺』です。ジュノーに搭載されている可視光カメラ「ジュノーカム(JunoCam)」を使って、2019年5月29日に実施された20回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ20(Perijove 20)」の際に撮影されたものです。
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/Seán Doran
- Misshonn Juno - JUPITER ABYSS (2019.6.6)
この画像は、木星の大気の動きやジェット気流などを分かりやすくするため、色の強調処理を施した「カラー強調画像」となっています。明るい部分が高高度、暗い部分が低高度の雲を示しています。つまり、中央の黒い箇所は周囲と比較して非常に低高度の雲であることが分かります。
画像を作成した市民科学者のジェラルド・アイヒシュテットさんとシーン・ドランさんは、この黒い箇所について「木星の深淵(Jupiter Abyss)」と名付けています。
ジュノーカムのデータについて
ジュノーカムのデータは一般の人々が利用できるように順次公開されており、数多くの市民科学者が様々な画像を作成しています。
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編集/sorae編集部