
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
暗黒の宇宙に浮かぶ、真珠のように白く輝くリング。今回紹介するのは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が2022年7月12日に近赤外線で観測した、太陽系第8惑星 「海王星」の疑似カラー画像です。この画像に映る海王星の環は、実に30年以上ぶりに鮮明に捉えたものです。
- Image Credit: NASA, ESA, CSA, STScI; IMAGE PROCESSING: Joseph DePasquale (STScI)
- sorae - 海王星の環も鮮明に撮影 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
- Wikipedia - Discovery of Neptune

海王星といえば、1989年にボイジャー2号が撮影した深い青色の姿が有名です。ボイジャー2号はこの時、海王星の淡いリングや、弧(アーク)と呼ばれる明るい部分も捉えました。しかし、ウェッブの近赤外線観測では、大気中のメタンが赤外線を強く吸収するため、惑星本体は暗く沈んで見えます。一方で、高高度の雲や、海王星を取り巻くリングはくっきりと浮かび上がっています。

12月28日と海王星
実は今から400年以上前の1612年12月28日、天文学者ガリレオ・ガリレイは木星とその衛星を観測する中で、木星の近くにある小さな点をスケッチに残していました。後の解析により、ガリレオが「恒星」とみなして記録したその点が、海王星だったと考えられています。
当時の海王星は、地球から見た見かけの動きが非常に遅くなる“留”付近に位置していたため、短期間の観測では「動く天体」と気づきにくかったと思われます。もし、ガリレオがこの点の移動を観測することができてれば、海王星の発見は1846年より大きく早まっていたかもしれません。
“点”にしか見えなかった海王星を、現在の私たちは地上や宇宙の望遠鏡で観測できる時代になりました。夜空を見上げるとき、私たちがまだ「ただの星」だと思っている光の中に、未来の発見が隠されているかもしれません。
編集/sorae編集部
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