【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


ネコの日。宇宙へ行ったネコを振り返る。

2月22日のネコの日にちなんで、世界で初めて宇宙飛行を成し遂げたネコ「フェリセット(Félicette)」について振り返ります。

フェリセットは1963年10月18日にフランスの観測ロケットヴェロニク(Veronique)で準軌道飛行を行って、宇宙空間に到達しました。このミッションの目的は、宇宙における動物の行動、特に空間定位と平衡に関連した神経機能の研究でした。

今回は、フェリセットという名前がどのような理由で付けられたのかにフォーカスしていきます。

Source
  • Image Credit: CNES/CERMA
  • sorae - ロケットに乗ったネコ「フェリセット」 宇宙開発に貢献したネコのお話

 

コードネームからフェリセットへ

1960年代、フランスの航空医学研究教育センター(CERMA)は、宇宙生物学プログラムのためパリのペットショップから14匹のネコを購入しました。これらのネコには、スタッフが過度に愛着を持たないようコードネームが与えられており、フェリセットも当初は「C341」と呼ばれていました。

その後、C341の宇宙飛行を伝えたフランスのメディアは、彼女がメスであることを知らないまま、そっくりな漫画のキャラクターにちなんで男性名の「フェリックス(Felix)」と呼び始めます。そこでCERMAはC341の名前を、フェリックスの女性名にあたる「フェリセット」に正式に改めたのです。

なお、14匹のうち名付けられたのは、フェリセットと「スクービドゥー(Scoubidou)」の2匹だけでした。

宇宙開発に貢献したネコのお話

フェリセットに関しての詳細は、2024年2月22日に公開した「ロケットに乗ったネコ「フェリセット」 宇宙開発に貢献したネコのお話」をぜひ参照してください。この記事では、在日フランス大使館でCNES参事官補佐を務めるガブリエル・ギシュ(Gabrielle Guicheux)さんにお話を伺い、インタビューにはCNESで宇宙生物学顧問を務めていたミシェル・ヴィーゾ(Michel Viso)さんにもご協力いただいています。
CNES=フランス国立宇宙研究センター)

1960年代の宇宙技術とその進化についての解説や、フェリセットと共に訓練を受けた他のネコの話、そしてミッション後のフェリセットについての情報などを掲載しています。

ガブリエル・ギシュさんのコメント

「フェリセットの記念、追悼に日本の人々が貢献したいと考えていることを私たちは嬉しく思います。ネコがとても大切にされ愛されている日本、そんな日本の宇宙ファンの心にフェリセットの物語が響くことを願っています!」

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編集/sorae編集部

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