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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESO)

こちらは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)の超大型望遠鏡VLTが捉えた、彗星状グロビュール「CG 4」の頭にあたる部分です。大きく口を開けた獣を思わせる姿から、ESOは2015年1月28日に、この画像を「The Mouth of the Beast(獣の口)」という見出しで紹介しました。

超大型望遠鏡VLTが撮影した彗星状グロビュール「CG 4」の頭部(Credit: ESO)
【▲ 超大型望遠鏡VLTが撮影した彗星状グロビュール「CG 4」の頭部(Credit: ESO)】

CG 4は、とも座(艫座)の方向約1300光年先に位置するガスと塵の雲です。この画像に写っているのは、直径約1.5光年の頭部。そこから長さ約8光年の尾が、画像の範囲外へ伸びています。

彗星状グロビュール(Cometary Globule)という名前は、頭と尾を持つ姿が彗星に似ていることに由来します。太陽系の彗星とは異なり、星の材料となるガスや塵が集まった天体です。1976年には、オーストラリアのUKシュミット望遠鏡で撮影された写真から、ガム星雲にある複数の彗星状グロビュールが発見されました。

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画像では輪郭が際立っていますが、CG 4は実際には非常に淡い天体です。近くの高温の恒星からの放射が周囲のガスを光らせる一方で、ガスや塵の雲を徐々に侵食しています。それでも内部には太陽ほどの星をいくつも作れる量のガスが残っており、新しい星の形成が進んでいます。

では、なぜこのような形になったのでしょうか?

ESOの解説では、もともと球状だった雲が近くの超新星爆発の影響で変形したという説と、高温で重い恒星から吹く恒星風や強い紫外線によって形づくられたという説が紹介されています。2024年のNOIRLabによる解説でも、特徴的な形の成因は議論が続く問題とされています。

なお、soraeが2024年に紹介したダークエネルギーカメラ(DECam)による別の画像では、尾を含む広い範囲が捉えられています。宇宙へ手を伸ばすように見えるその姿は、「神の手」とも表現されています。

頭部を大きく捉えた今回のVLT画像と見比べながら、ガスと塵が織りなす複雑な形に注目してみてください。

彗星状グロビュール「CG 4」とその周辺(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), D. de Martin & M. Zamani (NSF’s NOIRLab))
【▲ 彗星状グロビュール「CG 4」とその周辺(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), D. de Martin & M. Zamani (NSF’s NOIRLab))】

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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