【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、地球から約440光年離れた恒星「へびつかい座ゼータ星(Zeta Ophiuchi)」とその周辺の様子です。アメリカ航空宇宙局(NASA)の赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」と、X線観測衛星「チャンドラ」を使って取得されたデータから作成された疑似カラー画像です。(2022年7月25日にチャンドラX線センターが公開

※スピッツァーは、2020年1月に運用終了。チャンドラは2024年現在運用中です。

Source
  • Image Credit: X-ray: NASA/CXC/Dublin Inst. Advanced Studies/S. Green et al.; Infrared: NASA/JPL/Spitzer
  • sorae - 超新星爆発で放り出された星「へびつかい座ゼータ星」が生み出す衝撃波

 

画像中央で明るく輝いているが、へびつかい座ゼータ星で、太陽の約20倍の質量がある大質量星です。その左隣でアーチ状に伸びた赤と緑の繊細な構造は、へびつかい座ゼータ星の恒星風と星間物質が衝突することで生じた弧状衝撃波です。航行する船の前方に立つ波のようであることから「バウショック(bow shock)」と呼ばれています。

へびつかい座ゼータ星はかつて別の星と連星をなしていたものの、その星が超新星爆発を起こした時に放り出されたと考えられています。現在、へびつかい座ゼータ星は秒速約38kmで移動していると推定されており、弧状衝撃波はへびつかい座ゼータ星の移動方向に生じています。

 

編集/sorae編集部

元記事を読む