【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、soraeが2024年7月1日の記事内で紹介した『反射星雲「Serpens Nebula」』です。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の「近赤外線カメラ(NIRCam)」で取得したデータをもとに作成された疑似カラー画像です。

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, CSA, STScI, K. Pontoppidan (NASA’s Jet Propulsion Laboratory), J. Green (Space Telescope Science Institute)
  • sorae - 若き星々が照らす星雲の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“へび座”の反射星雲

 

反射星雲とは、ガスや塵(ダスト)の集まりである分子雲が近くの恒星の光を反射することで輝いて見える星雲のことです。画像の星雲は新たな星が誕生する星形成領域で、約10万歳の若い星々が密集しています。

2023年3月から4月にかけて行われた観測で、この領域の北部(画像左上)において、原始星から噴出するジェットが周囲のガスや塵に衝突して生じた赤い柱状の光が発見されました。これらのジェットの噴出方向がある程度一致していることから、同じ分子雲から同時期に形成され、その分子雲の回転が星々に受け継がれた可能性が指摘されています。

研究者たちは、ウェッブ宇宙望遠鏡の「近赤外線分光器(NIRSpec)」を用いて、水や一酸化炭素などの揮発性物質が星や惑星の形成過程をどのように生き延びるかを明らかにすることに関心を寄せています。

 

文/sorae編集部

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