(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
- Image Credit: NASA/CXC/M. Weiss
- sorae - 3000万光年先の銀河「M51」に存在するかもしれない太陽系外惑星の候補が報告される
こちらは、soraeが2021年10月27日の記事内で紹介した『X線連星「M51-ULS-1」を公転する系外惑星の想像図』です。この画像は、中心のブラックホール(または中性子星)と、右側の大質量星からブラックホールへ落下したガスによって形成された降着円盤、その手前を横切る系外惑星(黒い箇所)の様子が描かれています。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのRosanne Di Stefanoさんを筆頭とする研究グループは、渦巻銀河「M51」にある連星「M51-ULS-1」の周囲に太陽系外惑星が存在する可能性を示した研究成果を発表しました。M51(NGC 5194)は「りょうけん座」の方向およそ3000万光年先にあり、近くにある銀河「NGC 5195」とあわせて「子持ち銀河」とも呼ばれています。
人類はこれまでに4500個以上の系外惑星を発見していますが、その大半は地球からおよそ3000光年以内の天の川銀河内部に位置しています。欧州宇宙機関(ESA)によれば、天の川銀河とは別の銀河で惑星系が存在すると確認された例はまだないとされており、今回の発見は別の銀河における系外惑星探査手法の確立につながるかもしれません。
(元記事より引用)
冒頭の画像では、連星のすぐ近くを系外惑星が公転しているように描かれていますが、この系外惑星が実在したとするならば、太陽から土星までの距離の2倍程度離れていると推測されます。
文/sorae編集部