【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae)
Source
こちらは、soraeが2022年12月7日の記事内で紹介した『ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した土星の衛星「タイタン」』の疑似カラー画像です。
赤い天体と地球のような色合いの天体が2つ並んでいますが、どちらもジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した土星の衛星「タイタン」です。
ウェッブ宇宙望遠鏡は人の目で捉えられない赤外線で主に観測を行うため、赤外線の波長に応じて着色されています。
左の赤いタイタンは、下層大気に敏感な波長を捉えたもので、北半球に浮かぶ2つの雲が写っています。
右の地球のようなタイタンは、複数の波長で取得されたデータを合成したものです。大気中の厚いヘイズ(もや)を透かして、タイタン最大の湖であるクラーケン海(Kraken Mare)や、高アルベド地形(明るい領域)のアディリ(Adiri)、暗い色の砂丘が広がるベレット(Belet)といった特徴的な地形が写っています。
なお、タイタンには「厚い大気」「火山活動」「表面に安定した状態で液体が存在する」などの理由から”生命が存在するかもしれない”と期待されています。