ドローンといえば、4つか6つのプロペラでふわふわ飛ぶのが一般的。中には飛行機のような固定翼を搭載したドローンも存在していますが、どれもそれほどおかしな外見はしていません。しかし、チューリッヒ工科大学の研究者が開発した新型ドローン「Monospinner」は全く別のアプローチでの飛行方式を採用しているんです。
空中に投げ出すとスピンしながら飛ぶドローン…こんな飛び方が可能なんですね!
通常、ドローンやヘリコプターはプロペラやローターによる回転力を打ち消すために、2つ以上のプロペラやローターを搭載しています。しかしこのMonospinnerは「たとえ本体が回転しても、軸がブレなければいいじゃん」とばかりに、くるくる回転しながら浮かび上がります。
動画の説明文にはこのように記述されています。「Monospinnerは通常のマルチコプターのようには浮上しません。しかし、乗り物の力学の解析により、新発想の均衡が発見されました。特定の角度とスピードとプロペラからの力によって、Monospinnerは一つの場所にとどまり続けることができるのです。具体的には、フィードバック調整がこのような飛行を可能にしています」。
このように本体ごと回転する機構は、人を運ぶ航空機などには利用できないでしょう。しかし無人のドローンであれば、部品点数が減ることによるコストの削減などが期待できそうです。この飛行方式の効率がどれくらいなのかが気になりますが、今後の研究が楽しみですね!
Image Credit: ETH Zurich
■MONOSPINNER IS A DRONE WITH ONE MOVING PART
http://www.popsci.com/monospinner-is-drone-with-one-moving-drone