米航空宇宙局(NASA)は18日、系外惑星探査機「ケプラー(Kepler)」の観測によって、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)から地球とほぼ同じサイズの系外惑星を3個発見したと発表した。

発表によると、観測対象となったのは地球から約1200光年離れた恒星系「ケプラー62」と地球から約2700光年離れた恒星系「ケプラー69」。「ケプラー62」には5個の系外惑星が存在し、「ケプラー69」には2個の系外惑星が存在している。

「ケプラー62」のハビタブルゾーンには2個の系外惑星「ケプラー62e」と「ケプラー62f」が存在しており、特に「ケプラー62f」の大きさは地球のわずか1.4倍で、地球に最も似ている系外惑星である。また、「ケプラー62e」の大きさは地球の約1.6倍で、ハビタブルゾーンの端に位置している。

一方、「ケプラー69」のハビタブルゾーンに位置しているのが系外惑星「ケプラー69c」で、大きさは地球の約1.7倍で、公転周期242日と、太陽系の金星に似ているかもしれないという。

ケプラーはNASAの「ディスカバリー・プログラム」で選定された地球型の系外惑星を発見する計画で、太陽を周回する軌道で3年間以上、15万個もの恒星を調べ、周期的な明るさの変化(トランジット法)から系外惑星を特定し、さらに、その惑星が生命誕生の可能性のある「ハビタブルゾーン」に位置しているかどうかを探る。

 

■NASA's Kepler Discovers Its Smallest 'Habitable Zone' Planets to Date
http://www.nasa.gov/mission_pages/kepler/news/kepler-62-kepler-69.html