
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 3718」。
おおぐま座の方向にあるこの銀河は、渦巻きというよりも、ねじれて引き伸ばされた「S」字の形をしているのが印象的です。
この画像では、塵(ダスト)の豊富な暗い雲の連なりであるダストレーン(ダークレーン)が、ねじれながら中心部を横切る様子が捉えられています。

NGC 3718は、天文学者のHalton Arpが1966年にまとめた特異銀河(特異な形態を持つ銀河)のカタログ「Atlas of Peculiar Galaxies」では「Arp 214」として収録されています。
このようにゆがんだ形をしているのは、近くにある別の銀河「NGC 3729」と重力を介して相互作用しているからだと考えられています。
塵には光を吸収・散乱させやすい性質があるため、ダストレーンがかかっているNGC 3718の中心部は、可視光線や紫外線では観測が困難です。
そのため、目立つ銀河バルジ(銀河中心部の膨らんだ構造)を持つ円盤銀河を研究する取り組みの一環として実施されたハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 3718の観測は、可視光線に加えて塵の影響を受けにくい赤外線の波長も利用して実施されたということです。
冒頭の画像はNASAから2022年5月24日付で公開されました。
本記事は2022年5月31日公開の記事を再構成したものです。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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