NASAが月に関する新発見を発表予告。日本時間27日に明らかに
月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」の画像をもとに作成された月の画像
月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」の画像をもとに作成された月の画像(Credit: NASA/GSFC/Arizona State University)

10月22日、NASAは月に関する新たな研究成果について日本時間10月27日1時から発表を行うと予告しました。

これまでにもNASAは重大な研究成果の発表を予告することがありました。最近では木星の衛星エウロパから噴出する水の証拠(2016年)、約40光年先の赤色矮星「TRAPPIST-1」で見つかった7つの太陽系外惑星(2017年)、火星探査車「キュリオシティ」が発見した有機化合物(2018年)といった成果の発表が事前に告知されています。

今回は一般の人間でも観望しやすい身近な存在である月に関する成果であるとともに、予告では「エキサイティングな新発見(an exciting new discovery)」とも表現されており、どのような成果が得られたのか注目されます。

なお、NASAの予告によると、今回の成果はNASAとドイツ航空宇宙センター(DLR)が運用する成層圏天文台「SOFIA」の観測によって得られたとのこと。SOFIAはボーイング747-SPに口径2.7mの反射望遠鏡を搭載した航空機で、高度1万2000~1万3000m前後の成層圏から赤外線の波長で天体を観測します。

また予告では、この発見が深宇宙探査に備えて月を学ぶNASAの取り組みに貢献するものだとしており、2024年の有人月面探査実施を目指して準備が進む「アルテミス」計画や、2030年代にも行われるという将来の有人火星探査に言及しています。

成層圏天文台「SOFIA」(Credit: NASA Photo)

 

Image Credit: NASA/GSFC/Arizona State University
Source: NASA
文/松村武宏