【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


地球外生命体の可能性も? 6つの氷衛星

こちらは、「地下に液体の海(地下海)」が存在する可能性がある6つの氷衛星と地球を比較したものです。画像では地球を中心に、上から時計回りに「土星の衛星エンケラドゥス」「木星の衛星カリスト」「木星の衛星ガニメデ」「海王星の衛星トリトン」「土星の衛星タイタン」「木星の衛星エウロパ」が配置されています。いずれも実際の大きさの比率に合わせて描かれており、地球と各衛星のサイズ感を直感的に把握できるようになっています。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute/University of Arizona/DLR
  • NASA - PIA26103: Icy Moons in Our Solar System That May Have Oceans Now

 

この6つの氷衛星の中でも、とりわけエンケラドゥス、タイタン、エウロパでは、広大な地下海の存在を示唆する証拠が見つかっており、生命の誕生に関連する要素が揃っている可能性が指摘されています。今後の詳細な探査によって、実際に生命の痕跡が発見されるかもしれないと期待が高まっています。

探査計画としては、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の木星系探査機「JUICE」が2034年12月以降にガニメデを探査し、アメリカ航空宇宙局(NASA)の「エウロパ・クリッパー」も2030年代にエウロパの探査を実施する予定です。

なお、この画像で使用されている天体は、すべて実際の探査機や人工衛星が撮影したものです。カリストとガニメデは木星探査機「ガリレオ」、エンケラドゥスとタイタンは土星探査機「カッシーニ」、トリトンは惑星探査機「ボイジャー2号」、そして地球は地球観測衛星「テラ」によって撮影されました。

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編集/sorae編集部

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