スペースX社が開発中のファルコン9-Rロケットが2回目の飛行を実施し、前回の高度250mの4倍となる、高度1000mまでの上昇と着陸に成功した。
スペースX社では、ロケットの打ち上げコストを従来の1/100にまで下げることを目指し、機体を再使用できるファルコン9-Rロケットの開発を進めている。ファルコン9-RのRとは、Reusable(再使用可能)という意味だ。
昨年まではグラスホッパーと呼ばれる垂直離着陸実験ロケットを使い、8回に渡る飛行実験を重ねて技術を習得。そしてグラスホッパーによる実験は終わり、ファルコン9-Rを使った飛行実験に移行している。
前回と今回の飛行では、着陸脚が展開された状態で固定されているが、近いうちに実際の打ち上げと同じように、折り畳まれた状態で離昇し、着陸の寸前で展開するようになるという。また、これまでの飛行実験はメキシコ州マクレガーにあるスペースX社の実験施設で行われていたが、今後はニュー・メキシコ州にあるアメリカ宇宙港を使い、より高々度にまで達する飛行実験が行われることになっている。
スペースX社は先日打ち上げたファルコン9 v1.1ロケットの第1段を、大西洋上に安全に着水させることにも成功している。今回のファルコン9-Rの第1段の飛行実験と併せて、再使用ロケットの実現に向け、着実に成果を積み重ねつつある。
■▶ F9R Flight Test | 1,000m - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZwwS4YOTbbw