中国有人宇宙計画室(CMSA、もしくはCMSEO)は10月31日、中国の有人宇宙計画を表すロゴと、2020年ごろの建造を目指す宇宙ステーション、またその各モジュール、そして無人補給船の名前を発表した。

ロゴは宇宙ステーションを模した形をしており、また中国の「中」の字も象っている。また収筆部分はロケットの噴射を表している。

そして、2020年ごろに建造される予定の宇宙ステーションは「天宮」と命名され、また天宮のコア・モジュールは「天和」、天和に結合される2つの実験モジュールはそれぞれ「問天」、「巡天」、そして天宮に物資を輸送する無人補給船は「天舟」と名づけられた。

天宮は、現在中国が開発中の大型ロケット「長征五号」を使って建造される予定の、かつてのソ連のミール宇宙ステーションに匹敵する規模の大型宇宙ステーションである。ちなみに「天宮」という名前自体は、2011年に打ち上げられた宇宙ステーションの実験機「天宮一号」ですでに使われており、また近いうちに天宮二号の打ち上げも予定されている。おそらくは、宇宙ステーション間での名称の統一を図った結果だと思われるが、やや紛らわしいものとなった。

 

■China Manned Space Engineering-China Manned Space Engineering Logo and Names of Space Station and Cargo Ship Officially Released