スペースX社のイーロン・マスクCEOは15日、自身のTwitterで次のファルコン9ロケットの打ち上げが今月末まで延期されるだろうと明かした。
ファルコン9の次の打ち上げは、カナダ宇宙庁の衛星カシオペを搭載して行われる予定で、かつ使われるファルコン9はバージョン1.1と呼ばれる、以前のファルコン9からエンジンや第1段タンクなどが大幅に変更された、実質の新型機となる。またファルコン9にとっては初となるアメリカ航空宇宙局(NASA)以外の衛星の打ち上げであり、さらに打ち上げ場所も、カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地が初めて使われる。打ち上げに関する情報は、カシオペの製造会社からの要望、また空軍基地からの打ち上げということもあり、スペースX社からはあまり提供されていない。
今回の打ち上げは、以前は9月5日に予定されていたが、10日に延期、さらに14日に延期され、そして次は15日に設定された。しかし10日には打ち上げ日が「17日ごろ」とさたに修正され、また近いうちにロケットのエンジン燃焼試験が行われることが明かされた。
その後、マスク氏は現地時間12日夜、Twitterにおいて「静的燃焼試験を実施したものの、いくつかの問題が見つかった」と投稿、打ち上げ日は再び白紙に戻されることとなった。
そして15日、マスク氏はふたたびTwitterにおいて、近いうちに再度ファルコン9の燃焼試験を実施すると発表、ただしアメリカ空軍の大陸間弾道ミサイルの発射試験を優先させるため、打ち上げは9月29にか30日になるだろう、と明かした。
■Twitter / elonmusk: Will do another static fire ...
https://twitter.com/elonmusk/statuses/379171375732105218