スペースX社が開発中の再使用ロケット実験機グラスホッパーが、アメリカ時間8月13日、7回目となる飛行試験を実施した。
グラスホッパーは将来の再使用ロケットの実現に向けて、ファルコン9ロケットを基に開発され、実験が続けられているロケットで、昔のSFに出てくるロケットのように、垂直に離昇して、垂直に着陸することができる。スペースX社はロケットを飛行機のように、同じ機体を繰り返し使用することを狙っており、グラスホッパーを使い必要な技術の研究が続けられている。
これまで同機の飛行は、まっすぐ上に上昇し、そのまま降りてくる形式で行われていたが、今回は初めて横方向への移動が行われた。離昇後、やや傾きつつ発射地点から高度250m、そして横方向に100mほどの地点まで上昇したグラスホッパーは、その後機体をそれまでと逆の方向に傾けつつ下降、発射地点に舞い戻った。
奇しくも今年8月18日は、かつてマクドネル・ダグラス社と米国防総省共が共同で研究していた、再使用ロケットのデルタ・クリッパー実験機(DC-X)が初飛行を行ってから20周年にあたる。
■Grasshopper 100m Lateral Divert Test | SpaceX
http://www.spacex.com/news/2013/08/14/grasshopper-100m-lateral-divert-test