ロシア航空宇宙防衛軍は4月26日、測位衛星グロナスMを搭載したソユーズ2.1b/フレガートMロケットの打ち上げに成功した。

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グロナスMを搭載したソユーズ2.1b/フレガートMは、モスクワ時間4月26日9時23分(日本時間14時23分)、ロシアのプレセツク宇宙基地のLC-43/4から離昇、12時55分(日本時間17時55分)に衛星を所定の軌道に投入した。

グロナスMはロシアの全地球測位システム、グロナスを構成する衛星の一つだ。グロナスは合計21機の衛星を、高度19100km、傾斜角64.8度の軌道に配置し、世界のどこでも自分の位置や移動速度、また正確な時刻を知ることができる。同様のシステムとしては、有名なアメリカのGPSがあるが、グロナスはまさにそのGPSに対抗した、ソヴィエト連邦・ロシア連邦が独自に運用できるシステムとして構築されている。

グロナスの構築は1982年から始まり、ロシアが引き継いだ後も構築が進められ、1996年に一応の完成を見るも、その後は老朽化した衛星の代替機を打ち上げることができず一時は機能不全に陥っていたが、現在では完全に復活している。

グロナスMはグロナスを構成する衛星の第2世代機に当たり、今回で打ち上げは累計38機目となる。打ち上げ時の質量は1415kgで、設計寿命は約7年。現在はより軽量で高性能な第3世代機グロナスKが開発中で、その試験機グロナスK1は2011年に打ち上げられ、現在も軌道上で試験が続けられており、ゆくゆくはグロナスMは、グロナスKに取って代わられることになる。

 

■Войска ВКО провели успешный запуск космического аппарата «ГЛОНАСС-М» с космодрома Плесецк : Министерство обороны Российской Федерации
http://function.mil.ru/news_page/country/more.htm?id=11732621@egNews

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