NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年10月29日付で、ISS(国際宇宙ステーション)で船外活動が実施されたと発表しました。今回の作業はNASAのAnil Menon宇宙飛行士とCSA(カナダ宇宙庁)のJoshua Kutryk宇宙飛行士によって行われ、7基目となる新型太陽電池アレイの設置と展開が完了したということです。
ISS通算285回目 左舷側に7基目のIROSAを設置
今回の船外活動は、ISS左舷側のトラス(骨組み)にある2A電源チャンネルに、新型太陽電池アレイ「IROSA(ISS Roll-out Solar Array)」を設置することを目的として実施されました。巻き取り式の構造が特徴のIROSAは、既存の太陽電池アレイに重ねるようにして設置されます。
ISSのトラスには既存の太陽電池アレイが8基あり、8つの電源チャンネルに電力を供給しています。ISSでは、これらの太陽電池アレイの経年劣化によって低下した発電能力を底上げする目的で2021年からIROSAの設置が順次進められており、これまでに6基の設置が完了しています。
船外活動はアメリカ東部夏時間2026年10月29日7時57分(日本時間同日20時57分)に始まり、7時間11分後のアメリカ東部夏時間同日15時8分(日本時間翌30日4時8分)に終了しています。Menon宇宙飛行士がISSのロボットアーム「カナダアーム2」を足場にIROSAを設置場所まで運び、トラス伝いに進んだKutryk宇宙飛行士と合流して作業を行いました。
NASAによると、今回の船外活動はISSの建設や維持管理を目的としたものとしては通算285回目で、Menon宇宙飛行士にとっては4回目、Kutryk宇宙飛行士にとっては初の船外活動となりました。
8基目は2026年11月に設置予定 ISSの電力増強が完了へ
Menon宇宙飛行士とKutryk宇宙飛行士は、ISS右舷側の3B電源チャンネルに8基目のIROSAを設置する次回の船外活動に向けた先行作業も行いました。NASAによると、2026年11月5日に予定されている次回の船外活動をもってIROSAの設置はすべて完了し、ISSの電力システムの増強も完了する予定です。
8基のIROSAを合わせると、ISSで利用できる電力は最大30パーセント増加し、発電能力は160キロワットから約215キロワットに高まる見込みです。IROSAがもたらす追加の電力は、将来予定されているISSの安全で制御された軌道離脱を含む、重要な運用を支えるということです。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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