【▲ 第1段エンジンに点火した「H3」ロケット試験機1号機。この後すぐに打ち上げが中断され、メインエンジンが停止した。JAXAの打ち上げライブ配信から(Credit: JAXA)】
【▲ 第1段エンジンに点火した「H3」ロケット試験機1号機。この後すぐに打ち上げが中断され、メインエンジンが停止した。JAXAの打ち上げライブ配信から(Credit: JAXA)】

【2023年2月17日10時55分】宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は2023年2月17日、新型ロケット「H3」試験機1号機の打ち上げを実施しましたが、打ち上げ予定時刻の直後に第1段メインエンジンが停止され、同日の打ち上げには至りませんでした。

JAXAの打ち上げライブ配信中に行われたアナウンスによると、第1段メインエンジン「LE-9」は点火したものの、第1段の側面に2基取り付けられている固体ロケットブースター「SRB-3」が点火しなかったため、打ち上げが中断された模様です。JAXAは詳しい原因を調査しています。

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【2023年2月17日15時01分更新】JAXAは同日14時にプレスリリースを配信するとともに記者会見を開き、岡田匡史プロジェクトマネージャーが説明を行いました。それによると、H3ロケット試験機1号機は2023年2月17日10時37分55秒(日本時間)の打ち上げに向けて作業が進められていたものの、ロケットの第1段に搭載されている制御機器(1段機体システム)が何らかの異常を検知し、固体ロケットブースターを点火するための信号(着火信号)が送信されなかったため、同日の打ち上げを中止したということです。

H3ロケットの打ち上げでは、第1段エンジン「LE-9」の点火に続いて固体ロケットブースター「SRB-3」が点火され、機体が発射台を離れます(※固体ロケットブースターを装着した機体形態の場合)。今回の事象ではLE-9点火とSRB-3点火の中間にあたるタイミングで制御機器が異常を検知し、打ち上げが中断されました。打ち上げ中止に至った原因については調査が進められている段階ですが、ロケットのシステムはLE-9の推力が立ち上がったところを検知しており、LE-9はおそらく正常だったと岡田プロジェクトマネージャーは説明していました。

【▲ H3ロケット試験機1号機の打ち上げ中止について、固体ロケットブースターの着火信号未送信を説明した図。2月17日14時開始の記者会見ライブ配信から(Credit: JAXA)】
【▲ H3ロケット試験機1号機の打ち上げ中止について、固体ロケットブースターの着火信号未送信を説明した図。2月17日14時開始の記者会見ライブ配信から(Credit: JAXA)】

 

H3ロケット試験機1号機に関しては新しい情報が入り次第お伝えします。

 

Source

  • Image Credit: JAXA
  • JAXA – H3ロケット試験機1号機による先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)の本日の打上げ中止について
  • JAXA – H3ロケット試験機1号機/先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)打上げライブ中継(YouTube)
  • JAXA 宇宙輸送技術部門 – H3ロケット

文/sorae編集部 速報班

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