スペースXは現地時間1月13日、同社独自の衛星ライドシェアプログラム「SmallSat Rideshare Program(SRP)」における3回目の打ち上げとなる「Transporter-3」ミッションの打ち上げに成功しました。

アメリカ東部標準時2022年1月13日10時25分にフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第40番発射台から打ち上げられた「ファルコン9」ロケットには、民間及び政府の小型衛星(キューブサット、マイクロサットなど)が合計105機搭載されており、高度525kmの太陽同期軌道へ投入されたということです。

105機の衛星を搭載したファルコン9ロケットがケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。(Credit: SpaceX Broadcast)

【▲105機の衛星を搭載したファルコン9ロケットがケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。(Credit: SpaceX Broadcast)】

搭載された衛星の中で最も多いのは、地球観測事業を手がけるPlanet Lab社の「SuperDove」44機です。今回の打ち上げによって200機以上の衛星を運用することになる同社の衛星コンステレーションは、毎日3億5000万平方kmの範囲をカバーし、ピクセルあたり約3mの解像度で地表の画像を提供するということです。今回の打ち上げでは同じく地球観測衛星コンステレーションの構築を目指すSpire社の人工衛星「Lemur」4機をはじめ、Capella Space社、Iceye社、Umbra社などの人工衛星も搭載されました。

この他にも、船舶位置情報の収集・提供を行うべく衛星コンステレーションの構築を進めているUnseenlabs社の衛星「BRO-5」も宇宙空間へ届けられました。スペースXが実施するライドシェアミッションは2021年1月と6月にも実施されており、宇宙ビジネス誌のSpaceNewsによると今年はあと3回の打ち上げが予定されています。

基地内にある着陸地点へ帰還するロケットの第一段機体。10回目の使用に成功。(Credit: SpaceX Broadcast)

【▲基地内にある着陸地点へ帰還するロケットの第一段機体。10回目の使用に成功。(Credit: SpaceX Broadcast)】

また、このミッションで使用されたファルコン9の第1段は、今回で10回目の打ち上げと着陸に成功しました。この第1段機体が初めて使用されたのは2020年5月に実施された有人宇宙船「クルードラゴン」の有人テスト飛行ミッション「Demo-2」で、その後は無人補給船「カーゴドラゴン」やスペースXの「Transporter-1」ミッション、同社の「スターリンク」衛星打ち上げなどに使用されています。

なお、スペースXは1月7日に2022年最初のファルコン9打ち上げ(スターリンク衛星を搭載)を行っており、今回は2022年に入って同社による2回目の打ち上げとなりました。

 

Credit: SpaceX Broadcast
Source: SpaceX/Planet Lab/Unseenlabs/Space News
文/出口隼詩