月着陸機「ブルーゴースト」が撮影した美しき月の映像 米民間企業が公開

アメリカの民間企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)は2025年2月27日、同社の月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」に搭載されているカメラで撮影した月の映像を公開しました。

【▲ Firefly Aerospaceの月着陸機「Blue Ghost」のカメラで高度約100kmを飛行中に撮影された月面の様子(10倍速)】
(Credit: Firefly Aerospace)

Firefly Aerospaceによると、この映像は月の高度約100kmを飛行中に撮影されました。Blue Ghostの月面着陸は日本時間2025年3月2日17時34分(アメリカ中部標準時同日2時34分)頃の予定で、同社はNASA=アメリカ航空宇宙局との共同ライブ配信を日本時間同日16時20分から行うということです。

Blue Ghostとは

Blue GhostはFirefly Aerospaceにとって初の月着陸ミッション「Blue Ghost Mission 1」の月着陸機で、日本の民間企業ispaceの月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」とともに、日本時間2025年1月15日にSpaceX(スペースX)の「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットで打ち上げられました。

機体には月面下最大10フィートで測定できる熱流量計や、既存の全地球航法衛星システム(GNSS)の信号を月への移動中・月周回中・月面で利用できるかどうかを実証する受信器など、全部で10のペイロードが搭載されています。着陸目標地点は危難の海(危機の海、Mare Crisium)にあるラトレイユ山(Mons Latreille)の近くです。

アメリカの民間企業Firefly Aerospaceの月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」(Credit: Firefly Aerospace)
【▲ アメリカの民間企業Firefly Aerospaceの月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」(Credit: Firefly Aerospace)】

 

Source

文・編集/sorae編集部