「アンタレス」ロケット失敗で損傷した発射台、修理が完了

ヴァージニア商業宇宙飛行機関(VCSFA)は2015年9月30日、昨年の「アンタレス」ロケットの打ち上げ失敗によって損傷を受けた、中部大西洋地域(MARS)の第0A発射台の修理が完了したと発表した。

同発射台は2014年10月28日、打ち上げに失敗したアンタレスが墜落したことで、電気設備や制御システム、推進剤の供給システム、散水、空調設備などが損傷し、大きな被害が出た。その後、約1年かけて修理がおこなわれ、予定通りに完了した。

また9月25日からは、最終的なシステム試験も始まっているという。

中部大西洋地域は米航空宇宙局()のワロップス飛行施設内に造られた発射台で、民間企業のロケットを打ち上げる場所として、ヴァージニア商業宇宙飛行機関が管理、誘致をおこない、オービタルATK社が借り受け、アンタレスの打ち上げ場所として使用している。

MARSという略称は、Mid-Atlantic Regional Spaceportの頭文字から取られている。

一方、失敗したアンタレスは、原因と考えられている「AJ-26」ロケット・エンジンの使用を取り止め、新たにロシア製の「RD-181」エンジンを使用する、改良型の開発が進んでいる。改良型アンタレスの最初の燃焼試験は、今年末から来年初めごろに、この発射台でおこなわれる予定となっている。

最初の打ち上げは、2016年の3月ごろに実施される予定だという。

 

■Mid-Atlantic Regional Spaceport Launch Pad 0A Repair Completion
http://www.vaspace.org/index.php/news/8-news/18-mid-atlantic-regional-spaceport-launch-pad-0a-repair-completion

Image Credit: VIRGINIA COMMERCIAL SPACE FLIGHT AUTHORITY

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