
(引用元:NASA)
2025年12月17日。今から122年前の12月17日は、ライト兄弟が人類初の「動力・制御飛行」に成功した日です。
ライト兄弟(オーヴィルとウィルバー)は自転車店を営む傍ら、滑空実験や風洞試験を重ね、機体をピッチ・ロール・ヨーの3軸で制御する考え方を発展させました。

1903年12月17日、米ノースカロライナ州キティホーク近くのキルデビルヒルズで、オーヴィルが最初の飛行を実施し「12秒・約36m」を記録。同日には計4回の飛行が行われ、最長飛行はウィルバーが操縦した「59秒・約260m」でした。
- Image Credit: courtesy National Park Service., NASA/JPL-Caltech
- NASA - 120 Years Ago: The First Powered Flight at Kitty Hawk
- NASA - Swatch of Wright Brothers Flyer 1 Attached to Mars Helicopter
そんな人類史上初の動力飛行機「ライトフライヤー号(Wright Flyer / Flyer I)」の機体の一部が、現在火星にあるのを知っていますか?
2020年に打ち上げられた火星探査ミッション「Mars 2020」の探査車「Perseverance(パーサヴィアランス)」とともに火星に着陸した火星ヘリ「Ingenuity(インジェニュイティ)」には、ライトフライヤー号の左下翼に使われていたモスリン(木綿)の布片が取り付けられていました。

画像では、Ingenuityのソーラーパネルの下にあるケーブルに、暗いオレンジ色のポリイミドテープで固定され、白色のポリエステルコードで縛られている様子が写っています。さらに、コードの巻き付け部分には灰色のエポキシ樹脂が付けられ、結び目が緩みにくくなるように処理されています。
なお、Ingenuityは2021年4月19日に地球以外の天体で初の「動力・制御飛行」を達成しました。その後、2024年1月のミッション終了の発表までに、火星で計72回の飛行を実施しています。

「122年前、人類が初めて空を飛んだ翼の一部は、今、地球から遠く離れた赤い惑星の空の下に眠っている。」
編集/sorae編集部
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