【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、soraeが2022年9月12日の記事内で紹介した『球状星団「ターザン4」(Terzan 4)』です。この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」を使って取得した可視光と赤外線データをもとに作成されています。

※赤外線データは人の目では見えないので、青・緑・赤に着色した上で合成されています。

Source
  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Cohen
  • sorae - ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“さそり座”の球状星団「ターザン4」
  • ESA/Hubble - Starstruck in Terzan 4

 

ターザン4は、いて座の方向約2万6000光年先に位置する球状星団です。1970年代に天文学者「アゴップ・ターザン(Agop Terzan)」によって発見されました。

天の川銀河の中心方向であるいて座やさそり座には、星々やガス、塵が集まる「銀河バルジ」が存在し、塵に富む暗黒星雲が帯状に連なっています。塵は星からの青色光を特に吸収・散乱しやすく、星の光をさえぎったり赤っぽく見せたりしますが、赤色光や近赤外線は塵を通過しやすいため、塵の向こう側の天体観測に有効です。

欧州宇宙機関(ESA)によると、ハッブル宇宙望遠鏡のターザン4観測は、銀河中心近くの球状星団の形状、密度、年齢、構造を理解する研究の一環として実施されたとのことです。

 

球状星団とは

球状星団は、重力によって数十万から数百万の古い恒星が球状に密集している天体構造で、銀河のハローに多く存在します。

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文/sorae編集部

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