
(引用元:NASA)
2025年12月16日。今からちょうど60年前のこの日、フロリダのケープ・カナベラル宇宙軍基地(当時:ケープ・ケネディ空軍基地)から、NASAの太陽周回の観測探査機(宇宙機)「パイオニア6号(Pioneer 6 / Pioneer A)」が打ち上げられました。目的は惑星へ向かう探査ではなく、太陽風や磁場、宇宙線など“惑星間空間”を長期観測すること。地球周回軌道ではなく、地球の軌道に近い太陽周回軌道へ投入されました。
- Image Credit: NASA, NASA/JPL-Caltech
- NASA - Pioneer 06

60年前というと、1977年のボイジャー1号・2号の打ち上げよりも12年も前で、さらに1969年のアポロ11号の月面着陸よりも4年ほど前となります。
設計寿命はわずか「半年」。この期間のデータを取得することができれば「大成功」のミッションのはずでした。ところがパイオニア6号は、予定の半年を過ぎても信号を送り続け、1990年代には年1〜2回ほどのペースでNASAが交信を維持。しかし、太陽電池や送信機の劣化が進む一方で、運用コストの面から1997年3月31日にミッション完了の扱いとなりました。

それから3年後の2000年12月8日、打ち上げ35周年を迎える節目に、約2時間の交信が成立。これが最後の交信として記録されています。
2000年の最終交信以降、パイオニア6号は沈黙しています。ただ、現時点で「故障した」と断定できる情報はなく、分かっているのは“最後の交信記録が2000年12月8日”という事実までです。もし機体がまだ残っているとしても、当時の通信方式に対応した受信体制が必要で、再び応答が得られるかどうかは分かりません。それでも、設計寿命「半年」の宇宙機が35年後まで交信できた、その一点だけで、パイオニア6号の“長寿ぶり”は十分に伝わってきます。

編集/sorae編集部










