
(引用元:NASA)
まるで誰かが作ったかのような"尖った丘"
アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像を日々更新しています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第229週にあたる2025年6月29日に、マストにある右のナビゲーションカメラで撮影された1枚です。
※…2025年6月29日はPerseveranceのミッション1542ソル目にあたります。1ソル(Sol)は火星の1太陽日を指し、地球時間で約24時間40分に相当します。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
- NASA - Mars Perseverance Sol 1549: Right Navigation Camera (Navcam)
今回の画像には、地形的には小さいながらも目立つ“尖った丘”が写っています。
画面中央やや右にあるこの丘は、周囲のなだらかな起伏に比べて頂上が尖った特徴的な形をしています。周囲には似たような丘がなく、いっけん人工的に作られたモニュメントのようにも見えます。しかし、実際にはジェゼロ・クレーター内で長い年月をかけて続いた風化・侵食によって形づくられた天然の地形だと考えられます。
火星表面では、このような“人工物のようにも見える岩や地形”が各地に点在し、しばしば議論の的になりますが、これまでのところ人工物として正式に認められた事例はありません。
火星探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

ナビゲーションカメラについて
ナビゲーションカメラ(Navcam)は、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラ「Mastcam-Z」の両隣に配置された、走行を補助するためのカメラです。Perseveranceが火星の表面を安全に走行できるよう、進行方向を決めたり周囲の地形を把握したりする際などに利用されます。
編集/sorae編集部
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