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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA/Hubble)

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた惑星状星雲「NGC 6210」です。ヘルクレス座の方向、地球から約6500光年先に位置しています。この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡にかつて搭載されていた「広視野惑星カメラ2(WFPC2)」によって観測され、2010年10月18日に公開されました。

ハッブル宇宙望遠鏡の広視野惑星カメラ2(WFPC2)で撮影された惑星状星雲NGC 6210(Credit: ESA/Hubble and NASA)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の広視野惑星カメラ2(WFPC2)で撮影された惑星状星雲NGC 6210(Credit: ESA/Hubble and NASA)】

NGC 6210は、1825年にドイツの天文学者フリードリッヒ・シュトルーベによって発見されました。地上の小型望遠鏡では小さな円盤状にしか見えませんが、ハッブル宇宙望遠鏡の高解像度画像では、ガスの層が重なり合う複雑な内部構造をはっきりと確認することができます。

画像の中心で青白く輝いているのは、NGC 6210を作り出した恒星の残骸である「白色矮星」(中心星)です。この中心星を包み込むように薄い青色の泡状構造が広がり、その内部には繊細なフィラメント(筋状の構造)が確認できます。さらに外側には、赤みを帯びた非対称なガスの層が広がり、ぽっかりと空いた穴や柱状の構造がはっきりと捉えられています。星がガスを繰り返し放出するたびに異なる形状の殻が重なり合い、このような不思議な姿が生み出されたと考えられています。

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惑星状星雲とは、超新星爆発を起こさない比較的軽い恒星(質量が太陽の約8倍以下)が、進化の最終段階で周囲に形成する天体です。太陽のような恒星は晩年を迎えると赤色巨星へと進化し、外層のガスを周囲の宇宙空間へ放出します。やがて外層を失った星の中心核が白色矮星へと移行する過程で、中心星から放射される強烈な紫外線が放出されたガスを電離し、美しく輝かせるのです。

NGC 6210の元となったのは、質量が太陽の約0.9倍という、太陽よりやや軽い恒星だったと推定されています。外層を失って剥き出しになった中心星の表面温度は約6万5000℃にも達し、周囲のガスを強烈に照らし続けています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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