
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像をピックアップしています。(文末に元記事へのリンクがあります)

【▲ NASAが公開したレンズ状銀河「NGC 5283」の全体画像】
(引用元:NASA)
こちらは「りゅう座」の方向約1億6800万光年先のレンズ状銀河「NGC 5283」です。
NGC 5283は活動銀河の一種(セイファート2型)として知られており、その中心には狭い領域から強い電磁波を放射する活動銀河核(AGN)が存在しています。活動銀河核の原動力は超大質量ブラックホール(超巨大ブラックホール)だと考えられています。
Source
- Image Credit: NASA, ESA, A. Barth (University of California - Irvine), and M. Revalski (STScI); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
- NASA - Hubble Views a Beautiful Luminous Galaxy
冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータをもとに作成されたもので、アメリカ航空宇宙局(NASA)から2023年5月5日付で公開されました。
NASAによると、ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 5283の観測は近傍宇宙に存在する活動銀河核の調査の一環として実施されたということです。

レンズ状銀河とは
レンズ状銀河とは、楕円銀河と渦巻銀河の中間の銀河を示します。円盤構造を持つ一方、渦状腕はほとんど見られません。中心部に古い恒星が多く含まれており、星間ガスやダストは比較的少ない傾向にあります。
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編集/sorae編集部