【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、オリオン座の方向約1300光年先に位置している暗黒星雲「LDN 1622」です。LDN 1622は、満月の見かけの大きさより少し広い視野全体に、神秘的な美しさを感じさせる光景が広がっています。

Source
  • Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/T. A. Rector; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)
  • sorae - オリオン座に秘められた宇宙の美 暗黒星雲「LDN 1622」

 

暗黒星雲は、宇宙空間でガスや塵が高密度に集まっている天体で、星形成の“ゆりかご”ともいえる存在です。これらの星雲は、背後にある恒星や銀河から放射される可視光線を豊富に含まれる塵が遮るため、地球からは黒い影のように見えます。この特徴から「暗黒星雲」と呼ばれています。

画像の背景を彩る赤い輝きは、主に電離した水素ガス(HII領域)からの Hα線によるものです。これは、近くにある高温の大質量星からの紫外線によって水素原子が電離され、再結合するときに放射される特定波長の光です。

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※⋯LDN 1622の位置は文献により「500〜1600光年」などと示される場合があります。本記事では参考文献からの推定値を記載しています。

編集/sorae編集部

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