【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2020年5月20日の記事内で紹介した『2005年5月に探査車スピリットが撮影した「火星の夕暮れ時の空」』です。
※スピリットが取得した3つの波長データを合わせたもので、実際の色合いよりも強調されています。
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS/Texas A&M Univ.
- sorae - 火星の青い夕暮れ。15年前に探査機「スピリット」が撮影
地球の空が青く、夕焼けが赤いのは、大気中の分子が太陽光を散乱させるためですが、火星では大気中の塵が光を散乱させ、昼間は赤っぽく、夕方は太陽近くが青っぽく見えるという逆の現象が起こります。
2005年5月19日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「スピリット(Spirit)」が火星の夕焼けを撮影しました。地球上からみるよりも3分の2ほど小さく見える太陽の周囲は薄い青色、周りは赤みがかかった空が広がっています。このような画像は、大気中の塵の高さや雲の観測に使われ、現在も他の火星探査車が撮影しています。
現在NASAは有人月面探査再開を目指す「アルテミス計画」を進めていますが、さらにその先、2030年代以降の有人火星探査の実施についても検討しています。そう遠くない将来、火星の夕焼けを人間の目で見る日が来るかもしれません。
文/sorae編集部