【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2020年5月25日の記事内で紹介した『赤色矮星と褐色矮星からなる連星「ショルツ星」』の想像図です。
Source
- Image Credit: Michael Osadciw/University of Rochester, José A. Peñas/SINC
- sorae - 動き続ける星々。太陽は数万年ごとに別の恒星と接近している?
いっかくじゅう座の方向およそ20光年先にある「ショルツ星」は、赤色矮星(画像中央)と褐色矮星(画像右手前)の連星で、質量はそれぞれ太陽の約8パーセントと約6パーセントと考えられています。
2015年に発表された研究結果によると、ショルツ星は今からおよそ7万年前に太陽から約0.8光年(およそ5万2000天文単位)のところを通過していった可能性があるといいます。現在、太陽から最も近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」までの距離がおよそ4.24光年ですが、ショルツ星はその5分の1以下のところまで太陽に接近したことになります。
なお、小さく暗いショルツ星は最接近時でも10等程度の明るさだったとみられていますが、赤色矮星では強力なフレアが発生することがあり、時に数千倍明るくなった可能性も考えられます。
もしかすると、7万年前の人類はショルツ星の輝きを目撃したのかもしれませんね。
文/sorae編集部