【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2020年5月24日の記事内で紹介した『大マゼラン雲にあるコズミックリーフ(NGC 2014&NGC 2020)の再現動画』です。
海底の世界を連想させるとして「コズミックリーフ」と名付けられたこれらの星雲を、まるで宇宙船に乗ってその場で撮影したかのような動画があわせて公開されています。16万光年先の宇宙に行くことは今の人類には不可能ですが、この動画ではハッブル宇宙望遠鏡の観測データをもとに推定された星雲の立体構造が見事に再現されています。
動画は赤い星雲NGC 2014に向かっていくところから始まります。青く大きな星が集まる星団へと近づくにつれて、星々が放つ強力な紫外線によって電離した水素や窒素といったガスが赤く輝きつつ、恒星風に吹き飛ばされることで泡状の構造を形作っている星雲の複雑な構造が、視野いっぱいに広がっていきます。
NGC 2014を飛び越すように進んでいくと、今度は青い星雲NGC 2020が見えてきます。太陽よりも15倍重く、20万倍明るいウォルフ・ライエ星から放出されたガスは双極方向に噴出しているとみられていて、動画では星雲の横に回り込むにつれて少しいびつな砂時計に似た形が見えてきます。
(元記事より引用)
文/sorae編集部