【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: Carl Knox (OzGrav, ARC Centre of Excellence for Gravitational Wave Discovery, Swinburne University of Technology)
- sorae - 85億年前に発生した潮汐破壊現象を検出か ジェットを放出するまれなタイプ
こちらは、soraeが2022年12月4日の記事内で紹介した『接近した恒星を引き裂き、相対論的ジェットを放出するブラックホールの想像図』です。この画像が用いられた元記事では、りょうけん座の方向で85億年前に発生したと見られる現象について解説しています。
メリーランド大学のIgor Andreoniさんとミネソタ大学のMichael Coughlinさんが主導する研究チームは、遠方の宇宙で発生した潮汐破壊現象に関する研究成果を発表しました。潮汐破壊現象(TDE:Tidal Disruption Event)とは、ブラックホールがもたらす潮汐力によって恒星が引き裂かれる現象です。
2022年2月11日、パロマー天文台の「ツビッキー・トランジェント天体探査装置(ZTF)」が「りょうけん座」の方向で1つの突発天体(トランジェント天体)を検出しました。「AT2022cmc」と名付けられたこの突発天体は「ハッブル宇宙望遠鏡」やヨーロッパ南天天文台(ESO)の「超大型望遠鏡(VLT)」など21の望遠鏡による追跡観測が行われ、約85億年前(赤方偏移z=1.19325)に発生した現象であることが判明しています。
(元記事より引用)