こと座でスーパーアース「Kepler-725 c」を新たに発見か 軌道は一部がハビタブルゾーン内

こと座の方向で、いわゆるスーパーアース(質量が地球の1倍~10倍程度の太陽系外惑星)を新たに発見したとする研究成果を、中国の研究者らのチームが発表しました。

発見された惑星は「Kepler-725 c」と呼ばれていて、約2470光年先のG型星「Kepler-725」を約207.5日周期で公転しています。

質量は地球の約10倍。公転軌道は、軌道長半径が約0.674天文単位、離心率が約0.44の楕円軌道で、一部がハビタブルゾーンに含まれるとされています。

別の太陽系外惑星の公転周期に生じた変動をもとに発見

今回の研究では、2016年に発見が報告されていた別の惑星「Kepler-725 b」が起こすトランジット(※)の周期に生じるわずかな変動をもとに、重力を介して相互作用する別の惑星を捜索する手法「トランジット時間変動法(TTV法)」が用いられました。

この方法は、ハビタブルゾーンを公転する公転周期の長い小質量の惑星の発見に適しているとして、研究チームは期待を寄せています。

※…ある天体が別の天体の手前を横切るように見える現象のこと。

関連画像・映像

恒星「Kepler-725」(中央)を公転する太陽系外惑星「Kepler-725 b」(左)と、その公転周期の変動をもとに発見された太陽系外惑星「Kepler-725 c」(右下)の想像図
【▲ 恒星「Kepler-725」(中央)を公転する太陽系外惑星「Kepler-725 b」(左)と、その公転周期の変動をもとに発見された太陽系外惑星「Kepler-725 c」(右下)の想像図(Credit: GU Shenghong)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典



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